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ロ バート・ティスランド氏が猫に対する精油のリスクに関して、ご自身のブログにて意見を公表なさっており、ある読者の質問に対してユーカリ精油5滴は無害と のコメントをなさっていることを私どもは2013年12月4日に知りました。ティスランド氏の言動は、多くのアロマ関係者に影響を与えるものと考えられます。私達 は、世界中の猫の命を守るために、当協会としてコメントを投稿しない訳にはいかず、彼の過去の言動を考慮しますと大変躊躇いたしましたが、思い切って意見を述べさせていただきました。以下がそのブログです。議 論を闘わせる中、ティスランド氏は私どもの最終コメントを公表して下さいませんので、彼のブログの読者にここで私どもの意見を発表させていただきます。

http://roberttisserand.com/2011/06/cats-essential-oil-safety/comment-page-1/#comment-14178





精油は人工的に極度 に濃縮された有機化合物です。猫に安全な精油など、「ない」と認識されることが重要です。ご自身のブログでも、ある読者の方が、知人かご自身かはわかりま せんが、ヤングリヴィングやドテラの精油を経口摂取させた猫が死亡しているので、精油は使わず、ハイドロゾルにした方がよいというご意見も投稿されていま すね。真実だと思います。理由はわかりませんが、ある精油の研究者から直接伺ったお話ですが、蒸留したてのフランキンセンスは動物実験で動物たちが死んで しまうとか。それがなぜ、南米で人を対象に経口投与をしているでしょうか、大変疑問に思います。
PM2.5まではいかないまでも、アロマセラピーマッサージが有害? ☆★☆

私どもの協会では、現行のアロマセラピーに対して学術的な観点から批判的な意見を述べさせていただいておりますが、決して精油の利点を認識していないとい うことではありません。正しい精油を利用すれば、クッシング病など、医原性の疾患を予防できることも十分承知しています。今、一番大切なのは、アロマセラ ピーの有害作用を最小限にするために、私たちはアロマセラピービジネスの真実を認識しなければならないことだと考えています。

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痴呆症とアロマセラピー

〜その1〜

NHKの番組や著名な芸能人の番組でとりあげられたため、大ブームをよんでいる痴呆症の予防に効くというローズマリーやラベンダーのブレンド。精油を求め て、ショッピングモールのアロマショップなどには高齢者たちがどっと押し寄せ、テレビ番組で紹介された精油はどこのショップでも売り切れ続出とか。入荷も 未定のお店が多いとのこと。

マスコミの電波にのって、某大学の教授が薦めたとあって、誰もが疑問をいだかず、アロマショップに直行せざるを得なかったのでしょう。藁をもすがる思いで親子さんのために精油を買いに走った方もおられるでしょう。

でも、ちょっと待ってください。アロマセラピーって、そんなに簡単に行ってはいけないものなのですよ。利点、欠点をよく知った上で精油を使わないと、健康 に良かれと思って試した精油で、とんでもない副作用に悩まされることになることもあるのです。第一に、精油の成分は毒物、薬物と同レベルの有機化合物で す。良い香りで癒される場合もあるでしょうが、実は、生体内に入ったら、一時も早くに水に溶ける物質に解毒して、体内に蓄積しないように、身体はフル回転 でこの化合物を排出にかからなければならないのです。「癒し」の部分だけにスポットライトを当てていると、大きな落とし穴にはまってしまうこともあるで しょう。

ローズマリーを薦めていらっしゃる先生は、ブレンドを開発して販売なさっておられます。ローズマリーは、アロマを勉強したことがある方は、誰でもご存知で しょうけれど、生育条件などでLot番号ごとにその成分組成が非常に異なる特徴的なケモタイプのある精油の1つなのです。決して、「ローズマリーがXXに効く」などと、一般化 できる精油ではないのです。日本と欧州でのケモタイプの分類法も異なります。これは、ローズマリー精油に限ったことではありません。いずれの精油でも、 XXの精油はXXに効くというように、一般化できない大きな理由があります。言葉を変えれば、「こういう成分のこういう精油をこのように用いると、こうい う効果が得られました」としか言えないのです。痴呆症の予防に良いというブレンドに使用している精油は、成分が分析されているのでしょうか。成分分析表の ついている精油をお使いであれば、製品に無料でついてくる分析表(一般的にはよくガスクロのデータと呼ばれています)は信頼することはできない場合が多い ことをご存知でしょうか。ガスクロマトグラフィーだけでは、精油の成分名を同定することができません。それにも関らず、大手の精油販売業者は、ガスクロの 分析値と称して、無料の分析表をつけて堂々と販売しています。アロマ業界の裏事情は、食品の偽装などとは比べ物にならないほど、国家がらみです。良識ある 科学者である、世界の、そして日本の分析化学者たちが、市販の精油の殆どに人為的な手が加わっていると公言なさっていることをご存知でしょうか。

特に高齢者の場合、何らかのお薬を処方されて、服用していることも多いと思います。1日中、精油の香りが漂う環境中で生活していたら、体内に入った精油成 分と飲んでいるお薬は、相性が悪い場合があることを知っていなくてはなりません。お薬の効果が増す場合もあれば、効果がなくなったり、あるいは副作用が強 くでる場合もあったりします。精油の成分は、体内の酵素に多大な影響を与えることが判明しています。アロマセラピーを薦める先生は、そのことをご存知で しょうか。連日、濃厚に精油成分に接していたら、その化学物質に対する感作性(アレルギー)の問題も無視できません。

それにもまして、もし、周囲に猫などが一緒に暮らしていたら、精油の香りが動物の命にかかわる事象につながることをご存知でしょうか。また、乳幼児のお孫 さんがそばにいたら、同じように有害作用が起る危険性があることをご存知でしょうか。新生児は猫と同じように、肝臓第II相の酵素が完全ではありません し、アロマの香りで受乳を拒否する可能性も否定できません。

アロマセラピーは、決して気軽に行ってはならない補完代替医療です。是非、正しい精油を用いて、ヒトにも動物にも安全に行える真のアロマセラピーを、もう一度、考え直していただきたいと願っています。

脳の細胞が死滅するのを防ぐ効果があると言われているローズマリーなどに含まれるカルノシン酸やカルノソールは分子量の大きいジテルペンに属します。
これは、ローズマリーを乾燥させてハーブとして利用する際に効果を発揮する成分です。ジテルペン類は重い化合物ですので、水蒸気蒸留で抽出する精油の成分 には混入しにくい物質です。ローズマリーが脳の若返りに効くとばかりに、ローズマリーの精油をお部屋に拡散させることを推奨するアロマセラピストが少なく ありません。植物の成分で水に溶け易い化合物を飲用するハーブの効果と、脂溶性の有機化合物である精油の効果/効能を、どうぞ混同しないで下さい。

偽和のない100%本物の精油の入手は困難を極めます。動物たちは、種ごとに肝臓の機能が異なります。どうぞ、アロマセラピーを行う時は、動物たちへの配 慮も、決して忘れないで下さい。そして、アロマの実験は、決して短期的な効果/効能の調査ばかりでなく、数時間後、数日後の調査をしなければならない場合 もあることを認識していただきたいと思います。

〜その2〜

上記の番組を見て、痴呆症を心配する高齢者にローズマリー精油のブレンドの販売を開始されたアロマセラピストの方々がおられます。その中には、販売したブ レンドで、喉や鼻などの粘膜がヒリヒリと痛むなどのご相談があったことを報告なさっています。前述のように、ローズマリー精油の成分は、一定でなく、種々 のケモタイプの分類法も地域によって異なります。もし、シネオールタイプのローズマリー精油をブレンドに利用しているとすると、成分の1,8シネオールに は細胞傷害性がありますので、長時間にわたり、ペンダントなどに香りをしみ込ませて嗅いでいると、当然、鼻や喉の粘膜に影響が出ることが予想されます。ま た、更に注意をしなくてはいけないことがあります。この精油成分は、生体内に吸引されると肝臓で分解されて体外に排出されるのですが、その際に肝臓第I相 のシトクロムP450酵素群のうち、CYP3A4という様々な薬剤の代謝にかかわる非常に重要な酵素が関係して解毒されることが学術的にも報告されていま す。服用する薬剤との相互作用が懸念されるアロマ製品の1つと言っても過言ではありません。

精油はいずれも「雑貨」扱いです。医師や獣医師が病院で薬剤として処方しない限り、「自己責任」で使用しなければならない製品です。副作用がみられても、 事故が起きても、訴えるところがありません。世の中のアロマショップでは、TV番組で紹介された4種の精油が売り切れが続出している状態が続いていると か。

また、ローズマリーをペンダントに利用している飼い主さんの猫が、原因不明の肝障害で治療を受けているという報告が、私どもの協会にも届いております。ど うぞ、そういうブレンドを販売している会社やセラピストの方々には、上述のようなリスクの認識の有無を確認なさっていただきたいと思います。

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最近の猫におけるアロマ事故

ここ2、3ヶ月の間に、TVなどで得た情報で精油を使っていたら、愛猫の肝臓が悪くなったというご報告や、動物病院でメディカルAというアロマの薬を処方 され、使ったとたんに猫の様子がおかしくなった、あるは、飼い主様がご自身で鼻のつまりをユーカリ精油で治療できたので、猫に同じく利用したら倒れて動か なくなってしまった、というようなご相談が相次いでいます。ユーカリ精油を使われた飼い主様には、すぐに病院を受診することをお勧めし、病院での治療の結 果を報告していただくようにお願いをいたしましたが、もうすでに1ヶ月になります。ご連絡をとっても回答が得られません。猫ちゃんたちが回復したか、大変 心配しています。私たちは、実際に猫ちゃんたちに精油を使用して、アロマ製品の危険性を実験することができません。飼い主さんたちが経験した事例は、同じ 事故を2度と起こさないためにも、大きな力になります。
どうぞ勇気を持って、私どもにご連絡をして下さい。真摯なお願いです。

猫ちゃんに限らず、ペットでアロマが原因と思われる事象を経験なさった飼い主様がいらっしゃいましたら、是非ともお話をお聞かせ下さい。米国では、精油に 対する注意報より、お洗濯で利用する柔軟剤がペットに有害なため、Animal Poison Centerから警告が出ているほどです。陽イオンの界面活性剤が有害作用を及ぼすことが判明しています。それにも増して、近年、柔軟剤などはミクロにパ ウダー化された香料の量が増量されて、終日、香りが消えないものが人気を得ています。香りの成分は、人を含めて、動物の身体の中に入ったら、代謝酵素です ぐにも水溶性にして、体外に排出しなければならない化学物質であることを知るアロマ関係者はほんの一握りです。このミクロのカプセルに入れられた香料が、 様々な衣料用の線維に織り込まれる時代になっています。羊毛などの加工されたこのミクロの香料カプセルは、六十数回のクリーニングにも耐えて、着用時にこ すれると、摩擦によりカプセルがはじけて、絶え間なく香りを拡散すると言われています。

動物はそれぞれの種で、代謝機構が異なります。どうぞ、ペットの飼い主さんたちがアロマを楽しまれる時には、是非とも周囲にいる動物たちへの配慮を忘れな いで下さい。動物たちには、可能な限りの無香料生活環境を考慮してあげてほしいと願っています。十分気をつけているつもりでも、私たち人間では、1日数ミ リグラムのミント系の香料が否応無しに生活環境から体内に入ると推定されています。高齢者に限らず、お薬を飲まれている方々には、相互作用の懸念もありま す。精油は、人工的に極めて高い濃度に濃縮された有機化学物質であることを忘れないで下さい。そして、市販のアロマ製品(精油/ハイドロゾル)の殆どに人 工的な手が加えられていることが多いことも‥。

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メディカルアロマの問題点

人気の雑誌で連続的にアロマの特集が組まれる時代、著名なアロマ教育の団体が監修をした情報であれば、「間違いない!」と思われることでしょう。
世界中、いずれのアロマ教育団体においても、受講者は昔から言われている精油の効果効能の勉強を強いられ、一番の基本となる「正しい精油」のみわけ方に関 する情報をほとんど得る機会を与えられることなく、その教育団体がすすめるブランド製品を妄信することを強いられているのではないでしょうか。
精油の効果/効能の殆どは、黎明期のアロマセラピストたちが、欧州薬局方などに記載されていたハーブとしての植物の水溶性成分の薬効をコピー/ペーストした情報だと知るアロマセラピストは数少ないかと思われます。

歴史上でも特定の植物の効果/効能の混乱が懸念され、17世紀末の英国薬局方に記載されているラベンダー精油の効果/効能は、他の精油やハーブを併用した ものだとし、18世紀半ばにラベンダー単独の効果/効能としてロンドン薬局方で編集のし直しがなされました。その時、この植物の利用法として、ラベンダー の花を用いたハーブティーであることがしっかりと規定されています。黎明期のアロマセラピストたちは、何の疑いもなく、ハーブティーと精油成分の違いを意 識することなく、そこに書かれていたラベンダーという植物の水溶性成分を主体としたハーブティーの効果/効能を、そのままコピー・ペーストして、精油のメ リットとして、列挙してしまいました。今でもそれらの情報がアロマセラピーのバイブルのように、いずれのアロマ教育団体の教科書にも転記されているように みうけられます。

ピエール・フランコム、ダニエル・ペノエールが著した「アロマテラピー大全」の復刻活動が呼びかけられる中、彼等が本場のフランスで活躍する場を奪われて いることを知るアロマ関係者も数少ないかと思われます。過日、来日してアロマの講演をなさったフランス人の精油研究者は、メディカルアロマをフランコム氏 に習っており、日本では薬理学者、英国などで、同様の称号や大学教授というタイトルを利用するフランコム氏がある大学医学部を中退している情報を漏らされ ました。良識あるアロマ関係者は、種々の会議でアロマテラピー大全の著者らに精油飲用の根拠を示すように何度も求めておりますが、彼等には、その場から逃 げることしか選択肢がなかったようです。この当たりの情報は、実際にアロマの会議で彼等に学術的根拠を示すようにせまったBernie Hephrun氏が友人たちに嘆いており、欧州のアロマ界では公然の秘密となっています。

市販の精油に関して、信じることができないほど偽和が横行している昨今、メディカルアロマと称してレシピだけが一人歩きをしたら、それも、安全性データのない危険な精油のブレンドなどが医療家たちに利用されるとしたら、一体、誰が犠牲者になるのでしょうか。

精油の研究が連日のように国際雑誌に発表されています。研究発表をする研究者が、実験に用いたアロマ製品を自らの手で分析し、その分析条件を提示する例は 皆無に近く、精油の効果/効能のエビデンスを総ざらいするべき時が来ているように思います。さらに世界のアロマセラピストたちは、成功例しか報告をせず、 一番公にしなければならない副作用情報は葬り去られていますから‥。